『パーフェクト・ワールド』 (1993/米)

★★★★★★★★★★

監督:クリント・イーストウッド
出演:ケヴィン・コスナー/T.J.ロウサー/クリント・イーストウッド 他

【STORY】
1963年アメリカ。脱獄犯ブッチ(ケヴィン・コスナー)は、少年フィリップを人質に逃亡を続ける。物心ついた頃から刑務所の壁と向き合って生きてきた孤独な男ブッチの犯した罪は、脱獄・誘拐・殺人までエスカレートしていた。追跡するテキサス州警察署長レッド・ガーネット(クリント・イーストウッド)は、ブッチを初めて監獄に入れた張本人。再び犯罪者と追跡者となった二人の男は、宿命の糸に操られるかのごとく、砂塵をあげて荒野を疾走した。フィリップを人質に逃げるブッチが目指すのは、この世に残された唯一の完璧な楽園、“パーフェクトワールド”しかし、追い詰められ、凶暴性をむき出したブッチは、一夜の宿を提供してくれた男に銃を突きつけるのだった・・・。

<感想>

今回は、ヒューマンドラマの『パーフェクト・ワールド』を紹介します。

この映画は、人にオススメの映画ない?って聞かれたときに、のぼうがオススメする映画の一つで、相当気に入っているものです。

ストーリーは脱獄犯が人質をとって、逃げるというものですが、単に闇雲に逃げているだけではありません。

目的地“パーフェクトワールド”を目指しながら、人質にとっている少年とのやり取りがたまりません!!

この少年は家が“エホバの証人”という宗派のため、したいことも出来ない。

また父親は家には帰って来ないという環境のもと育っています。

父親がならず者という点では、ブッチと似た者同士。

ブッチはフィリップにいろんなことを教えていき、次第に友達のような関係にまで発展します。

 

一方追う立場の警察側にも、ドラマがあります。

市長から派遣されてきた女性(ローラ・ダーン)とガーネット署長、そしていけ好かないスナイパーの間でのやり取りも絶妙です。

しかし、あくまでストーリーはフィリップとブッチ!!最後は少年の気持ち、ブッチの気持ちになってしまって・・・

うるうる。。。

そして、スナイパーに腹が立って仕方ない!!状態です。

また、全てを観終わってわかる、オープニング映像の意味というか場面!

こういった映画の構成にもすごく満足しています。

観終わった後は、少年フィリップのように、「ブゥッチ~!!ブゥッチ~!!」

と叫びたくなってしまうのはのぼうだけでしょうか?