『バンテージ・ポイント』 (2008/米)

★★★★★★★

監督:ピート・トラヴィス
出演:デニス・クエイド/マシュー・フォックス/フォレスト・ウィッテカー/

シガニー・ウィーバー 他

【STORY】
スペインのサマンカ、マヨール広場。国際テロ対策の首脳会議が開催される会場で、アシュトン米大統領への狙撃事件が発生した。パニックのなか、事件の鍵を握る目撃者が8人出てきたが、彼らが見たものは地点や立場の違いもあって、それぞれに異なっていた。そんななか、現場で米大統領の警護に当たっていたシークレットサービスのバーンズは、事件の裏に隠された真相をたった1人で追いはじめ…。

<感想>

劇場公開時から気になっていた作品で、観にいけなかったため、DVDを心待ちしていた作品。

この作品の良かった点といえば、ストーリー展開も面白かったのだが、やはり同じ時間のことを、視点を切り替えることによって何度も見せる、新しい撮り方だろう!

そしてそれがただ単に同じ場面を何度も何度も見せるだけでなく、時間を戻し、新しい視点から事件を見せることによって、新しい発見を見ている者にさせ、そしてそれが見事に一つにつながっていくという、見事な作り方をしている点である。

単に同じ内容のものばかり見せられているとどうしても飽きてくると思うのだが、そこはしっかり練られているなぁと感心させられる部分であった。

それでもやはりちょっと最後はくどいかなぁとも思ってしまうのだが、許容範囲ということで。

そしてラストに向けての目まぐるしいカーチェイスなども見ごたえがあり、かなり良かった!!

映画の作りや、ストーリー展開には満足する内容なのだが、ではこの事件の背景は?投げ犯人グループは犯行に及んだのか?

といった事件の真相という意味では分からないというものだったので、話の内容的には薄い。

そこをもう少しなるほどなぁ~と思わせるネタでも盛り込んでいてくれると更にGOODだったのでは?

しかし、アクション作品としては十分納得できる良いものだったと思う作品です。