『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』 (1989/米)
★★★★★★★★
監督:ロバート・ゼメキス
出演:マイケル・J.フォックス/クリストファー・ロイド/リー・トンプソン/
エリザベス・シュー 他
【STORY】
85年へと帰ってきたマーティはドクと再会し、自分達の子供の危機を救うためジェニファーと共に2015年へと向かう。彼はそこでドクの指示に従って自分の息子が犯罪に巻き込まれるのを防ぐが、再び彼らが85年に戻ってみると、そこはあのビフが牛耳る世界に変わっていた。実はビフはマーティが未来で手に入れたスポーツ年鑑を使って、ギャンブルで大儲けしていたのだ。おまけに父・ジョージは殺されており、母・ロレインはビフと再婚していた。捻じ曲げられた世界を元に戻す為、マーティは再び55年へとタイムスリップするが…。
<感想>
待ちに待った、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編。
1作目の最後に、意味深な終わり方をして、何があったのか早く知りたくて仕方なかった。
1作目では過去に行ってしまい、色んなことがあった後、無事現在に帰って来れたけど、ほっとしたのもつかの間、未来へ行ったドクから一緒に未来へ!
と何かが未来で起きているという情報を与えられていた。
さあ何があるのか?観る前からワクワクしていたこの作品。
しかし、期待していた未来の話は結構あっさりと解決してしまい、ちょっとがっかり…。
結局、また話は前作と同じ過去の同じ日に戻ることになる。
ほんの少ししか描かれなかった未来はなかなか興味深い光景で、こちらの世界での出来事をもっと描いてくれた方が良かったなぁという思いが残る作品となりました。
話の大部分を使って描かれる過去での出来事は、今回もそれなりには面白くは作ってあるんだけど、前作の勢いには及ばなかった。
大体、今回過去へ行く原因となったのが、ミスをおかしたため、それを取り戻すという流れで、終始ミスをどうやって解決するかという点に絞られた作品となっていることも、作品の魅力的には欠ける内容だった。
とは言え、今回も画面上で与えられる伏線(情報)はちゃんとつながりがあり、観終わるときにはあ~そうなってしまったかと、納得する見せ方であり、上手くは作られている。
今回もラストは『続く…』で結ばれているが、更なるおまけに予告編が付いていた!
新しい試みだったが、前作の時程胸踊る期待感はなかったかなぁ。
やはり続編への期待は今観ている作品の完成度が高くないと薄れてしまうもんですよね。