『博士の愛した数式』 (2005/日)
★★★★★★
監督:小泉堯史
出演:寺尾聰/深津絵里/齋藤隆成/吉岡秀隆/浅丘ルリ子 他
【STORY】
不慮の交通事故により、たった80分しか記憶がもたない天才数学者は、会話で混乱したとき、言葉の代わりに数字を持ち出すことにした。それが、博士に残された、他人と話すための唯一の方法だった。そんな博士のもとに、とある家政婦母子がやってくる。博士は少年を"ルート"と呼び、母子は博士の教えの中から、数式の持つ美しさを知るようになる。やがて母子は、純粋に数学を愛する博士に魅せられ、数式の中に秘められた、美しい言葉の意味を知るのだが…。
<感想>
不慮の事故により、80分しか記憶が持たなくなった数学者とその周りの人々との関係を描いた映画。
こういっては何だが、のぼうは数学が好きである!!といっても中学レベルの数学までですが・・・。
そんなわけで、この映画でも登場する“数”の魅力について興味惹かれ、すごいなぁと思った。
物語の構成として、ルート少年が成長し、数学教師として教室で博士と過ごした日々を語るというもの。
だから授業のシーンになったり、博士とのシーンになったりと飛び飛びする感じ。
映画的にこれが若干うっとおしかったりもするのだが、のぼう的にはルートの授業を聞いてみたいと授業のシーンも結構好きだったり(^^♪
物語全体はゆったりとした流れで進んでいくので、落ち着いてみるには良い映画かな。
ただ、内容はちょっと薄っぺらな感じがした。だから感動はしなかったですね。
博士の記憶は80分という設定にもかかわらず、日が変われば記憶はなくなっているが、当日の博士とのやり取りにはつながりがあり、その部分でも若干不思議だなぁ~という感じを受けたり、ちょっとわかりにくい人物設定もあり、最後まであいつは結局?という思いのまま終わってしまったり、脚本的にうまく伝えきれていないのでは?と思えるところもあったので、ちょっと残念な1本でもありました。