『16歳の合衆国』 (2003/米)
★★★★
監督:マシュー・ライアン・ホーグ
出演:ドン・チードル/ライアン・ゴズリング/クリス・クライン/
ジェナ・マローン/レナ・オリン/ケヴィン・スペイシー 他
【STORY】
平凡な16歳の少年リーランドは、ある日突然、知的障害者のライアンを刺し殺してしまう。それまでリーランドが、恋人の弟であるライアンを親身になって世話していただけに、周囲の誰もが驚愕し、混乱する。そんな中、リーランドが収容された矯正施設の教員パールは、自分の小説のネタにしようと好奇心でリーランドに近づく。しかしパールは、リーランドの繊細で物静かな素顔を知るにつれ、彼の凶行の動機をますます見失っていき…。
<感想>
日本でも最近では本当に頻繁に起こっている、少年犯罪。そして、突然の殺人。
殺人については、少年犯罪だけでなく、わけのわからんものが多い今日この頃。
そんな題材を扱った映画が、この『16歳の合衆国』。
映画の構成は、冒頭少年が捕まり、それまでの出来事を説明していくというスタイル。
ただ、この構成、過去の話にいったり、現在の話にいったりと、めまぐるしいので、中盤ぐらいまで自分の中で話を組み立てていかなければいけないという面倒くさい構成・・・。
がんばって組み立ててみたものの、結局のところ、なぜ殺したのか?という明確な“理由”はわからない。
実際の事件でも、この手の殺人の“理由”なんて理解できないし、精神異常と扱われることも多々。
映画の中では何かしらの“理由”なるものがあるのかと思って観てみたが、結局同じだった。
でも、結局“理由”がわかったとしても、理解は出来ないようにも思われるので、これはこれでいいのかな?
観終わった後、後味の悪~い感情が残る映画で、評価は低目。