『市民ケーン』 (1941/米)

★★★★★

監督:オーソン・ウェルズ
出演:オーソン・ウェルズ/ジョセフ・コットン/ドロシー カミンガー/

エヴァレットスローン/アラン・ラッド 他

【STORY】
巨大な邸宅の一室で一人の老人が死んだ。アメリカ新聞界の帝王と呼ばれる彼の名はケーン。彼は死ぬ寸前『バラのつぼみ』という謎の言葉を残した。新聞記者トンプソンは、この言葉が彼の波瀾の人生を解明する鍵になると考え、取材を開始する。彼の人生と関わった様々な人々への取材を進めるうちに、次第に明らかになっていく真実。それは巨大な権力と財力を欲しいままにしながらも、孤独で空虚な人生を送った一人の新聞王の姿だった…。

<感想>

映画史上、不滅の最高傑作とされている『市民ケーン』。というのも、イギリスの雑誌で、10年ごとに世界の映画のベスト10を発表するものがあるんだけど、この『市民ケーン』は、62年、72年、82年、92年、02年と40年間ベストワンに選ばれている作品!!

これだけみると、もうとてつもなくすごすぎる作品のように思われる。

実際、すごいと言っている人たちも多い。しかし、のぼうはそうかなぁ???って感想。

オープニングに、“立ち入り禁止”の看板がズームアップされ、す~と流れるようなカメラ、そして、ミステリアスな言葉、“バラのつぼみ・・・”と言い残して死んでいく主人公。

っと、確かに興味引かれ、引き込まれていくことはいく。

ようは、その言葉の意味するものを捜し求め、友人・知人に聞きまわって、このケーンという人物を知ろうとするって話で、最後の最後まで、その言葉の意味するところはわからない。映画を観ているものだけに最後のワンカットでわかる。

って内容のもので、それのどこがすごいの?って思っちゃうわけ。

何もかも手に入れ、なに不自由ない暮らしをしているような大富豪が、最後に言った言葉の意味、そこをぐ~っと、考えるとあ~なるほど~って、いう気もするが、そんなにすごい作品ではないのでは?

こんなこと書いてると、何を観とんねん!と非難の声がそこらじゅうから聞こえてきそうですが、のぼうはそれほどすごい作品とは思いませんでしたね。普通でしょ、これは!