『重力ピエロ』 (2009/日本)
★★★★★
監督:森淳一
出演:加瀬亮/岡田義徳/吉高由里子/渡部篤郎/鈴木京香/小日向文世/岡田将生 他
<感想>
何だかつかみどころのない作品というか、どよ~んと暗い雰囲気の映画だったかな。
街中に現れる落書きアート、その現場近くで必ず放火が起きる。
その接点を見つけだした兄弟が、犯人探しに乗り出す。
さらにはその兄弟の、そして家族の生い立ちが普通の生い立ちではなく、暗い過去を背負っているという話も重なり合い、それが最終的に一つに結びついてくるという結末だ。
色々な謎解き要素なんかもあるので、まあまあ観ていて飽きはしないが、面白かったと呼べる作品ではなかったかな。
その中で一番面白いと思えるのは、何と言っても小日向文世の髪型でしょう!
のぼう家では小日向文世をこっひ~と呼んでいるんだが、こっひ~の若いときの髪型は良かったなぁ。
そんなこっひ~も作品の中ではガンで亡くなってしまうんだが、その話の部分はちょっとホロッとなりはするものの、話全体はいたって普通の内容でした。
結局、放火犯は最終は殺人まで犯すことになるのだが、足はつかず、いわゆる完全犯罪となっているようだ。
手口や何かから判断すると、そんなはずはないと思われるんだけど、お話し上どうも捕まっていないように思われるラストだった。
理由が理由だけに捕まって欲しいとは思わないが、何だか釈然としない作品だったかなぁ…。