『重力ピエロ』 (2009/日本)

★★★★★

監督:森淳一

出演:加瀬亮/岡田義徳/吉高由里子/渡部篤郎/鈴木京香/小日向文世/岡田将生 他

【STORY】
遺伝子研究をする兄・泉水と、自分がピカソの生まれ変わりだと思っている弟・春。そして、優しい父と美しい母。平穏に、そして陽気に過ごすこの家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった時、事件は始まる。謎の連続放火事件と、火事を予見するような謎の落書きの出現。春を付け回す謎の美女と、突然街に帰ってきた男。すべての謎が解けたとき、家族の‘謎’が明らかになる―。

<感想>

何だかつかみどころのない作品というか、どよ~んと暗い雰囲気の映画だったかな。

 

街中に現れる落書きアート、その現場近くで必ず放火が起きる。

 

その接点を見つけだした兄弟が、犯人探しに乗り出す。

 

さらにはその兄弟の、そして家族の生い立ちが普通の生い立ちではなく、暗い過去を背負っているという話も重なり合い、それが最終的に一つに結びついてくるという結末だ。

 

色々な謎解き要素なんかもあるので、まあまあ観ていて飽きはしないが、面白かったと呼べる作品ではなかったかな。

 

その中で一番面白いと思えるのは、何と言っても小日向文世の髪型でしょう!

 

のぼう家では小日向文世をこっひ~と呼んでいるんだが、こっひ~の若いときの髪型は良かったなぁ。

 

そんなこっひ~も作品の中ではガンで亡くなってしまうんだが、その話の部分はちょっとホロッとなりはするものの、話全体はいたって普通の内容でした。

 

結局、放火犯は最終は殺人まで犯すことになるのだが、足はつかず、いわゆる完全犯罪となっているようだ。

 

手口や何かから判断すると、そんなはずはないと思われるんだけど、お話し上どうも捕まっていないように思われるラストだった。

 

理由が理由だけに捕まって欲しいとは思わないが、何だか釈然としない作品だったかなぁ…。