『ジュノーと孔雀』 (1930/英)

★★

監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:バリー・フィッツジェラルド/メイア・オニール/

エドワード・チャップマン/シドニー・モーガン 他

【STORY】
革命運動で混迷するダブリンで、ジュノーはどうしようもない家族を抱えながら細々と暮らしていた。夫は酒浸りで働かず、息子はお尋ね者だからだ。そんなある日、明るい知らせが舞い込んできた。どうやら、いとこが死んだため、莫大な遺産を相続できるようなのだ。その上、娘には公証人の青年との婚礼話がまとまり、ジュノーのこれまでの苦労も報われたかに思えた。だが、相続の話は全くのでたらめで、娘婿も妊娠した娘を残して遁走してしまい…。

<感想>

これもヒッチコック監督のイギリス時代の作品で、5本の指に入るほどくだらない映画かな・・・^_^;

面白みも興味も何もなく、登場人物に感情移入することもなく、苦痛に近い1時間半。。。

この作品を世に出すことによってヒッチコックが伝えたかったのは何なんだろう?

ちゃんとまじめに働けよ!うまい話なんて、結局ないんだからといった教訓めいたところか?

戯曲の映画化ということもあってか、まったく映画らしくなく舞台劇を観ているような感じなのは、ヒッチコックが忠実に作ったというところを評価すべきなんだろうか?

それにしてもどうしようもない話で、ラストも救いようのないところで終わってしまっている。

今後この家族はいったいどうなっていくんだろうか?きっとそのまんまの状況なんだろうなぁ。。。

そもそもこのだんなはまったくどうしようもない男だね・・・。仕事はしないし、せっかく仕事を斡旋されてるのに仮病を使う・・・。そのくせ家族には偉そうに振舞う!

そんなどうしようもないだんなを支えるジュノー母ちゃん一人がんばってるって感じの家族で、思わぬおいしい話が舞い込んできたために、結局更なる不幸が・・・。

はぁ~何とも後味の悪い映画で、ヒッチコックらしさも見当たらず、駄作でしたね・・・。