『死国』 (1999/日)

★★★★

監督:長崎俊一
出演:夏川結衣/筒井道隆/栗山千明/大杉漣/根岸季衣 他

【STORY】
15年ぶりに生まれ故郷である高知の矢狗村を訪れた比奈子は、幼なじみの莎代里が10年前に事故死していたことを聞き愕然とする。比奈子と親友の莎代里、そして比奈子が密かに思いを寄せている文也の3人は、ごく普通の仲の良い幼なじみだった。ただ、口寄せの巫女の家系に生まれた莎代里には特殊な能力があり、死者の霊を身体に降ろす依童をしていたのである。その莎代里の母親が娘を黄泉の国から呼び戻すべく、禁断の儀式である逆打ちを行っていたことを知ってしまった比奈子。初恋の人である文也と再会して恋が再燃したのも束の間、やがて2人の周辺で不可思議な現象が次々と起こり始める…。

<感想>

ちょっとホラー系の日本映画観てみようと、まだ観たことのなかったこの作品を観てみた。

原作本は公開当時読んだことがあったが、随分前のことだし、大筋を覚えているといった程度。

しかしやはり新鮮味は欠けたな…。

物語は終始どよ~んと淡々と進んでいき、怖さもなく、まあまあといった感じか。

四国と死国をかけ、お遍路さんを中心に持ってきたあたりは、なるほどそういう話は言い伝えとしてはあるかもなぁと思える内容だが、結末が嫌いだったなぁ。

役所勤めの彼の行動が嫌だった。

そしてやっぱり映画はわざわざ観なくても原作だけで十分だったかなぁとも思えた。

怖いというよりなるほどね~的な話だったのも、映画を観なくても良かったかなと思う原因だった。