『真実の行方』 (1996/米)
★★★★★★★
監督:グレゴリー・ホブリット
出演: リチャード・ギア/ローラ・リニー/エドワード・ノートン/
ジョン・マホーニー 他
【STORY】
シカゴの大司教が、78カ所の傷を負って殺害された猟奇事件で、敏腕弁護士のマーティン・ベイルは、名声を得たいがために、その容疑者である19歳の少年アーロンの弁護を無償で引き受け、元恋人のジャネット検事と対決することになる。しかし、大司教を敬愛し、殺害時の記憶を失っているアーロンの、その記憶の糸をたぐり寄せていったとき、そこには恐るべき真実が…。
<感想>
法廷ものの作品としては、なかなか良かった部類に入るのではないでしょうか?
のぼうの好きな法廷、さらには2重人格!そしてこの内容だったら、まずまずでしょうね。
しかしどうも最初から気になっていることがあって、その部分で、しばらく何でや?
と思いながら観てしまったのが、もったいなかったかなぁ~。。。
というのは、被告人の彼をなぜ弁護しようと、しかも無償で弁護しようと思ったのでしょう?
現行犯逮捕ではないが、明らかに状況的にも物的にも無罪であるといきなり思うことができない状況、
そんな状況の被告を弁護しようとした原因は何か?向こうから頼まれたわけではなく、自らニュースで報じられた内容を見て、急いで拘置場に向かい弁護人に名乗り出る。
まぁ、そこが始まらなければこの映画自体が始まらないので、あまり気にせず観ておけばいいのですが、いきなり気になったもので、その理由付けがどこかで出てくるのかなぁ~とも思っていたのですが、出ず終いだったし、名声だけのためならすでに敏腕と自らを呼んでいる以上、そこそこの位置にはいる弁護士だろうに・・・。
まぁ、それはさておき映画的には、法廷内の無罪か有罪かを争う部分では、すばらしいなぁ~と思うほどではないわけだけど、エドワード・ノートンが見事だったね~!最後までまんまと騙されてしまった!
リチャード・ギアと同じように、最後の言葉を聞いたとき、「え?それって!・・・」
て状況になってしまったよ。まじか!って!
だから、最後の最後リチャード・ギアのあの表情、態度がすごく、分かるような気がした。
そして、実際の裁判の流れ、状況などは良く分からないが、あんなにも簡単に裁判自体がなかったものとなるんだろうか?そこも疑問に思った点だ。