『ぼくは怖くない』 (2003/伊)
★★★★★
監督:ガブリエーレ・サルヴァトーレス
出演:ジュゼッペ・クリスティアーノ/マッティーア・ディ・ピエッロ/
アイタナ・サンチェス=ギヨン/ディーノ・アッブレーシャ 他
【STORY】
1978年の夏。イタリア南部にある、たった5軒しかない小さな村で育った少年・ミケーレは、黄金色に輝く麦畑を自転車で駆け抜けていた。仲間達と村はずれにある廃屋に辿りつき、探検を開始したミケーレは、そこで奇妙な穴を発見する。中を覗き込むと少年が1人、鎖で繋がれていた。驚きと恐怖のあまり誰にも言い出せないミケーレだったが、少年のことが気になり、たびたび穴を訪れるようになる。そして少年と心を通わせるようになった頃、両親も含めた村の大人達と少年の間にある恐ろしい秘密を知り始める…。
<感想>
観ていて何だかとっても懐かしい気分になる映画かなぁ。
時代もちょうどのぼうの幼い時の時代設定だし、遊びもあ~やったやったってな感じだし。
風景とかは全然違うんだけど、ちびっ子の遊びの一つ、“自転車での冒険”。
のぼうもちっちゃいときはよく友達と自転車に乗って、遠くまで冒険したもんだ。
そしてふと探検したくなる建物や、場所に出くわすこともあった。
そんな状況からのお話がこの映画。
母親には内緒で遠くまで遊びに行って、壊れかけの建物を見つけ遊んでいる。
そこで発見した穴・・・。そこには一人の少年が鎖につながれている!!
まさかこんな状況はのぼうは体験したことないが、ドキドキする設定ではある。
この少年はいったいなんだ?どうして鎖につながれてるんだろう?
そこからこのミケーレという一人の少年の物語が始まるわけだが、話の内容的にはも一つパッとしないもので、実はこの少年の親も含めて、村人たちの誘拐だったというもの。
しかし、この映画で良いなぁ~と思うところはこのミケーレ少年の純粋な心と勇気ある行動。
これが実に見事に描かれていたということ。それがこの映画の見所でしょう!
“大人”と“子供”が対照的だと思える作品でもあり、純粋な心を持つ少年に対して、何とも醜い大人たちであろうか・・・。
そんな大人たちであるのぼう、でもあんな大人にはなりたくない。
そんな風に思える作品でした。まあ全体的には普通レベルの作品かな。