『ボーダータウン 報道されない殺人者』 (2006/米)

★★★★★★

監督:グレゴリー・ナヴァ
出演:ジェニファー・ロペス/アントニオ・バンデラス/マヤ・サパタ/マーティ 他

【STORY】
メキシコとアメリカ国境の街・フアレスで、連続女性殺害事件が起こった。被害者は、郊外の貧しい地域から職を求めてやってきた若い女性ばかり。だが、この事件が明るみに出ることは決してなかった。警察や政治家の腐敗が見え隠れするなか、真実を知った2人のジャーナリストが取材を開始する。だが、闇に葬られた真実を求める2人にも危険が迫っていて…。

<感想>

メキシコのフアレスという場所で実際にあった話の映画。

こんなことが何も問題になってないことにまず驚かされた!

ものすごい数のレイプ殺人がその場所では行われているという。

報道された数字は何百人にも及ぶということだが、それはあくまで氷山の一角で、実際は5000人を越えるだろうというものだ!

しかも警察も政府も見て見ぬふりだというから、尚のこと驚かされる。

その情報を得たアメリカの記者が実態を調査しにやって来たというのが、この作品の内容だが、結局何も分からず何も解決されずというものだった。

犯人は特定されているし、一時は逮捕もされたにも関わらず、釈放され、何の罰もない…。

おまけに黒幕は政府関係者だというから、この地はいったいどうなっているんだ!と思わせられるものだった。

いくら日本も物騒になったとは言え、世界にはまだまだそんなことが普通に起こっているんだと、ただただ驚かされる作品だった。

 

面白い作品というよりは勉強になった、知らなかった事実を知ることが出来たということで、評価すべき作品でした。

しかし、フィクションではなく、ノンフィクションに近い状態で、飽きずに観れたのは映画的にもうまく作られていたからだろう。