『麗しのサブリナ』 (1954/米)

★★★★★★

監督:ビリー・ワイルダー
出演:ハンフリー・ボガート/オードリー・ヘップバーン/

ウィリアム・ホールデン/ジョン・ウィリアムズ 他

【STORY】
サブリナは、大富豪・ララビ家のお抱え運転手の娘。彼女はララビ家の次男でプレイボーイのデビッドに憧れていたが、彼にはまるで相手にされない。そんなサブリナを心配した父は、彼女をパリの料理学校に留学させる。そして2年後、すっかり垢抜けて美しく成長したサブリナが戻って来た。デビッドはもちろん、ララビ家の長男・ライナスまでもが彼女に魅了されてしまう。サブリナが最後に選んだ恋のお相手は、デビッド?それとも…。

<感想>

オードリー・ヘップバーン主演の作品で、大金持ちの家で雇われている運転手の娘という役柄だ。

娘はその家の兄弟うち、弟を好きになってしまうが、身分の違いなどもあって相手にもされていない。

そんな時、娘はフランスに料理の勉強に行き、一回り成長して帰ってくる。美しさも増して!

そうなると弟もほっておかない。よくあるパターンだが、その後の展開がちょっと違い、なかなか良かった。

家族は会社を発展させるためにも好都合な婚約者がいる弟に意見する。

そこで仕事一筋の兄と父親が策を練り、娘をもう一度フランスに追い返す作戦に出る!

怪我をした弟の代わりに兄が娘と出かけたり、身の上話をしたり、フランスに出かけるような展開に持っていこうとするが、兄は本気で恋をしてしまうという結果に…。

さあ仕事一筋、家系のことなんかも考える兄と娘、ラストはどうなる…?

今まで少女の気持ちのままだった娘が、女性へと成長していった所や、それまで仕事一筋だった兄にも、人間的な部分があるんだという所を、徐々に表現していて、観ていて微笑ましく思える作品だった。

微笑むどころか、大笑いする場面もあったり、なかなか楽しめる。

ラストも素晴らしく、いい演出だなぁと思う。

そしてこの時代にも自動車電話があったんだ、ということにも驚かされた作品でもあった。