『運命を分けたザイル』 (2003/英)

★★★★★

監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ブレンダン・マッキー/ニコラス・アーロン/オリー・ライアル/

ジョー・シンプソン/サイモン・イェーツ 他

【STORY】
1985年、イギリスの登山家ジョーとサイモンは、ペルーのアンデス山脈にある標高6600メートルの超難関、シウラ・グランデ峰に挑んだ。若い2人は前人未到の西壁側を進路に選び、見事登頂に成功するのだが、下山途中で嵐に遭ってしまう。視界ゼロ、体感温度-60度という悪条件の中、滑落したジョーは片足を骨折。サイモンは、激痛で歩くことも出来ないジョーを生還させるため、ザイル(命綱)一本を頼みの綱に、苦肉の策を講じるのだが…。

<感想>

これは映画と呼べるんだろうか?と思ってしまう作品。

どちらかというと、“奇跡のアンビリーバボースペシャル”や、“奇跡の生還”といったTV番組の延長…。

実話を元に作られている作品で、その実話自体はすごいことなんだけど、映画としては普通。

誰もなしえなかったシウラ・グランデ峰の登頂、下山のお話。

その下山途中で、一人が大怪我をし、もう一人が必死に一緒に下山しようと試みるが、どうしようもない状況に追い込まれ、命綱であるザイルを切ってしまうことになる。

そして切られた方は何と奇跡の生還を遂げるって内容の話。

とまぁ、結論まで書いてしまったが、この作品いついてはいいでしょう!

だって、観た瞬間“あ!助かってるんだね”って分かる作品ですから。

作品自体の作りが本人たちのインタビューを挟み込んだ作りとなってるので、実際助かってる話だと、すぐ分かるのでね^_^;

そう、これも観ていてどこか乗り切らなかった点といえるのではないかな?

どうなるんだろうって感情はなくなるわけだし、観る点といえば、どうやって帰ってきたか?ってとこだけ。

簡単に言ってしまってるが、本当にすごいことなんだということはよくわかるし、良かった!とも思えるんだけど、あくまで作品としてみると、やっぱイマイチな感じ・・・。

何作か観ているが、このドキュメンタリー形式のものはのぼうの好みでは無いということですね!

ただ、雪山の映像はすごく迫力あるし、大画面で観るといい感じだと思いますよ!!