『私は告白する』 (1953/米)

★★★★★★★

監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:モンゴメリー・クリフト/アン・バクスター/カール・マルデン/

ブライアン・アハーン/O・E・ハッセ 他

【STORY】
カナダのケベックにある教会の若き神父ローガンは、ある日教会で働く雑用係のケラーから、弁護士ベレットを殺害したことを告白される。懺悔中に聞いたことは決して他言してはならない。だが、犯人が犯行時に僧衣を着ていたことや、ローガンが事件の夜に国会議員の妻ルースと会っていたことが発覚したことから、警察はローガンに嫌疑の目を向ける。真実を知りながらも、戒律を守り真犯人を告げないローガンは、ついに起訴され…。

<感想>

今回は一風変わったヒッチコック先生のサスペンス映画の紹介。

一味違うところは、純粋なサスペンスというよりも、事実を知りながらも、神父という立場上、多言できないで苦悩する、といった神父さんのすごさが伝わってくる映画となっている。

この神父さん、自分のところで働いている男に“殺人をした”と、懺悔される。

あ~困った!!神父さんは懺悔の内容をいかなることがあっても多言できない・・・。

おまけに目撃者の証言から、神父さんが疑われる羽目に!どうする?神父さん!!

どんなに疑われ、窮地に陥り、自分が罰せられるかもという状況になっても“告白しない”神父さん。

この映画のタイトルは『私は告白する』なのに。。。いったい誰が告白するんでしょう?

途中ちょっと中だるみしちゃう物語もあるが、全体を通しては、いったいどうなるんだ?言っちゃえよ、神父さん!

と観ている者が神父さんと一緒に苦悩しながら、ぐいぐい観れる良い作品だと思う。

               今回の登場シーン →

ヒッチコック君、こんな夜更けにどこへ行くの?あっ!ひょっとして愛人のとこかなぁ???