『マーニー』 (1964/米)
★★★★★★
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ショーン・コネリー/ティッピー・ヘドレン/ダイアン・ベイカー/
マーティン・ガベル/アラン・ネーピア 他
【STORY】
若き会社社長のマークは、秘書の求人に応募してきたマーニーに心奪われる。美しいブロンドと端正な横顔に見え隠れする、どこか病的な素顔。やがて彼女は金庫破りの常習犯であることが判明。しかし、マークは彼女を警察には渡さず、妻として迎え入れた。赤い色に怯え、男性に対して異常な恐怖心を示すマーニー。マークは彼女の過去に隠されたトラウマを探り、その呪縛から彼女を解き放とうとする。
<感想>
ヒッチコックが『サイコ』『鳥』と超ビッグタイトルを世に送り出した直後の作品で、過去の2作と比べると、ここでがくっとレベルが下がったように感じるが、そこそこは楽しめる作品。
『007』シリーズのショーン・コネリーと『鳥』のティッピー・ヘドレン。
それぞれその作品のイメージが強く感じられてしまうのは気のせいでしょうか?
さて、作品の見所は金庫破りの常習犯の彼女が、トラウマを持っており、以上に“赤”と“雷”に怯える!
そして、男性を受け付けない。なぜか?それを探ろうというのがこの映画の見所。
さすがヒッチコック!と思わせるカメラワークもある。彼女が金庫を破ろうとする。
そこへお掃除のおばちゃんが!って場面。カメラをぐ~んと引き、二人を同じ画面内に入れ、はぁ~このままではばれちゃうよ!ってな緊迫感ある映像に仕上げている。
そして、うまくいくかに思えた時、靴を落とし、廊下に響き渡る!ばれた!!どうなる!?
あれ?大丈夫。おばちゃん、めっぽう耳が遠いようだ。。。ヨカッタァ~^_^;
って場面は相当ヒッチコックスタイルが出ており、手に汗握る。
そんな場面もあるのだが、全編通してみると、ちょっと物足りなさも感じる作品に・・・。
最後は謎が解け、あ~一件落着とはなるのだが、下の写真のような、明らかに合成と分かる所も多々あり、
ちょっとこれは無いやろ~^_^;って感じで、スタジオ撮りがばればれです。。。
今回のヒッチコック登場シーン →
カメラ目線でこちらを見ている(^^♪
ヒッチ先生が同じホテルに泊まっていたら・・・考えるだけでもわくわくしますね(^O^)