『ベスト・キッド』  (2010/米)

★★★★★★★★

監督: ハラルド・ズワルト

出演: ジェイデン・スミス/ジャッキー・チェン/タラジ・P.ヘンソン 他

【STORY】

12歳のドレは、母の転勤でデトロイトから中国の北京へと移住することになった。引越し早々、ドレはメイと友だちになるが、地元の少年たちに絡まれてしまう。翌日から少年たちのいじめは続いた。ある日、少年たちに仕返しをしたドレだが、逆に追い詰められて手痛い報復を受けてしまう。そこへ、アパートの管理人のハンが現れ、ドレを救う。成り行きから、武術大会に出ることになったドレは、ハンからカンフーの手ほどきを受ける。

<感想>

当時大流行した、ラルフ・マッチオの『ベスト・キッド』の」リメイク作。

 

今作では本家本元のジャッキーが先生役ということもあり、否が応でも期待は高まる作品である。

 

しかし、リメイク作につきものの、あ~こんな作品ならリメイクしなきゃ良かったのに~という作品が多いのも事実。

 

さて、この作品に関してはそんなことは全くなく、逆に本家を超えた作品だと思った!

 

やっぱりジャッキーさまさまであり、ジェイデン・スミス君のこれからも相当期待できる役者だったというところが大きいだろう。

 

しいてこの作品のもう少し頑張りましょう的なところをあげるとすると、尺の長さだろうか?

 

140分という尺はちょっととっつきにくい尺であったりもする。

 

でも、この作品に関してはその尺の長さもあまり感じさせない辺りはやはり良い出来だからなんだろうな。

 

まぁ実際ジャッキー先生に教えを請うようになるまで、1時間かかっているので、もう少しシャープにもできたんではないかとも思う。

 

しかし、その分丁寧に少年の境遇なんかを描けてもいるんだろうが…。

 

まぁ、観ていて長いなぁと感じることはなかったので、これはこれで良かったのかもしれない。

 

さて、ラルフ・マッチオの『ベスト・キッド』と言えば、「ワックスかけて、ワックス取る」が有名だが、間違いなく、この作品では「ジャケット着る、ジャケット脱ぐ」がそれに値するだろう。

 

内容的にもこの作品には2つの要素が絡み合い、良い作品になっていると思う。

 

1つはやはりいじめられっ子だった少年が、カンフーと出会い次第に強くなっていくというわくわくする展開。

 

最後はカンフー大会で、今までいじめていた少年と対決し、精神的にも強く成長した少年が優勝するという展開がかっこいい。

 

そしてもう1つは少年の淡い恋心。

 

大好きな女の子のために行動する少年の気持ち、少女の気持ちがなんとも心温まる展開となっているところだろう。

 

この2つが見事にマッチしており、良い作品になっているなぁと思う。

 

男性も女性も観て楽しめる作品だと思うので、是非観てほしい!