『チョコレート』 (2002/米)
★★★★★
監督:マーク・フォスター
出演:ハル・ベリー/ビリー・ボブ・ソーントン/ヒース・レジャー/
ピーター・ボイル/ジョーン・コムズ 他
【STORY】
黒人へ差別感情が根深く潜むアメリカ南部、ジョージアの街。人種差別主義者のハンクは、死刑執行人として共に働く息子・ソニーのミスを激しくとがめたため、ソニーはハンクの目の前で自殺する。一方、夫の死刑からまだ日の浅い頃、黒人女性・レティシアは幼い息子も交通事故で失う。レティシアの息子を病院へ運んだのは、現場を通りかかったハンクだった。彼女の絶望を前に、ハンクの心には今までにない感情が生まれる…。
<感想>
今回明らかにネタばれ感想となっております。ご注意を。。。なんともふか~いお話。
運命の出会いと言うか、偶然と言うか、ある日、死刑執行人(ビリー・ボブ・ソーントン)と、死刑された旦那の妻(ハル・ベリー)が出会い、恋をするというお話。
(下の相関関係図を見てもらうとわかりやすいね)
お互い愛する者を失ったばかりという共通点もあり、恋に落ちるのに時間はかからず、そして、激しく求め合う。
ハンクはレティシアが、自分が死刑執行を下した妻だと知るが、レティシアは知らないまま、いっそう仲が深まる。
しかし、そこには黒人差別という問題も関係し、いったん破局を迎えかけるが、ハンクの愛の大きさを知り、再び結びつく。
だが、そんな時、レティシアは彼の本当の姿を始めて知るのである!!
複雑なレティシアの気持ちが伝わってくるハル・ベリーの名演!!ここは見所!!
最後に見せるレティシアの微笑みがなんとも良かった。
実際問題として、こんな恋が成就するのか?という疑問もあるが。
全体としてどこかで盛り上がるという場面はないが、静かにではあるが激しい恋をうまく表現しているのでは?
ちょっといろんな意味で考えてしまう映画でもあったかと思う。
ハル・ベリーの見事なプロポーションももちろん見所だよ!