『ストレンジャー・コール』 (2007/米)
★★★★★★★★
監督:サイモン・ウェスト
出演:カミーラ・ベル/ケイティ・キャシディ/ブライアン・ジェラティ/
トミー・フラナガン/クラーク・グレッグ 他
【STORY】
彼氏と親友ティファニーの浮気を知り、怒りが収まらない女子高生のジル。彼女はある夜、アルバイトのベビーシッターとして人里離れた丘の上に立つ豪邸へとやって来た。基本的な説明を受けた後、家主たちは外出。ジルは大きな家の中、一人留守を預かることになる。静寂の中、リビングでくつろぐジル。するとそこに不思議な無言電話かかかってくるようになる。ジルが電話をいぶかしんでいると、突然ティファニーが屋敷を訪ねてきて…。
<感想>
ある意味凄い映画だよなぁ~と思わせる作品でした!!
映画を観終わってしまうと、何だよこのオチは!となってしまいそうな気もすると思いますが、93分という短めの作品ではあるものの、映画のほとんどを豪邸の中で鳴る電話だけで引っ張る!
電話が鳴る→少女が恐怖する→電話が鳴る→少女が恐怖する・・・の繰り返し。
ただそれだけの作品なのに、凄いドキドキするすばらしい作品となっている。
この家がめちゃくちゃ金をかけ、普通に一度は遊びに行きたいし、住んでみたいなぁ~と思える豪邸。
家中の電気は人感センサーで、庭の水やりなんかも勝手に自動でシャ~といった具合。
中庭も見事な作りで本当に素敵なおうちだなぁ~と感心してしまう豪邸である。
そんな豪邸の設備がうまい具合にドキドキする材料となっている。
これが普通の家で、電気は自分でスイッチ入れて~みたいだと、この映画のドキドキは絶対無い。
最新設備が整った家にもかかわらず、逆にそこを利用してうまいこと恐怖を与えたよなぁと感心する。
色々な伏線を張ることによって、いったい誰だよ!何でだよ!あっひょっとしたら?とか、観ながら色々考えをめぐらし、真相を知りたくてまたドキドキしという楽しい時間を過ごせた。
映画を観終えると、何でなんだろう?という理由付けは弱いし、イタ電せんでもええんちゃうかったかな?
と思ったりもする内容だし、突っ込みだしあら捜しをしてしまうとしょ~もな・・・ともなりかねないが、あえてそれはしないでおきたいなぁ~と思う。時間中ドキドキできたんだし、一応解決もしたんだしいいんじゃないの?と寛大な心を持てれば、いい映画だったと思えると思う。