『K-19』 (2002/米)

★★★★★★

監督:キャスリン・ビグロー
出演:ハリソン・フォード/リーアム・ニーソン/ピーター・サースガード 他

【STORY】
冷戦下の1961年、偵察任務のため出航したソ連の原子力潜水艦K-19は、冷却装置の破損により原子炉爆発の危機に!万一、潜水艦に搭載されている巨大ミサイルに引火し、発射されれば、世界大戦は現実のものに・・・。潜水艦という閉鎖空間、極限状況の中で、威圧的な新任艦長ボストリコフ(ハリソン・フォード)、経験豊富な副官ボレーニン(リーアム・ニーソン)、そして老若乗組員たちそれぞれの想いが次第に顕になっていくなか、艦長はある決断を下す。

<感想>

ソ連での実話を元に作られた作品。

処女航海に出るまでの製造過程で、すでに10人もの死者を出し、ウィンドメーカー(未亡人製造艦)というあだ名まであった、K-19。

部品も不良品、積み込む医薬品も注文品とは違う。しかし、軍の上層部は完成を急がせ、出航させる。

こんな状態で事故が起こらないわけないって感じで話は進んで行きます。

はじめは単なるパニックムービーだと思って、観ていたけど、最終的には感動ものっぽい感じでまとまっていました。

パニックに陥った状態のなか、艦長以下乗組員たちの、 生き様が楽しめます。

しかし、ホントにこんなことがあったと思うと、ぞっとします。

一歩間違えば、この時代の状況からすると、間違いなく、米ソ間で戦争が起こっていたでしょう・・・。

よくもま~こんなポンコツ船でって!!感じです。。。

ちなみに、この映画はK-19が起こした1961年の事故を取り上げて、 作られていますが、なんと、その後も実際のK-19には事故がありました。

1969年には渡航中にアメリカの潜水艦と衝突。1972年には航行中に内部で火災発生。乗組員28名が死亡。

おいおい!!って気がしませんか??