『きみに読む物語』 (2004/米)

★★★★★★★

監督:ニック・カサヴェテス
出演:ライアン・ゴズリング/レイチェル・マクアダムス/ジーナ・ローランズ/

ジェームズ・ガーナー/ジェームズ・マーズデン 他

【STORY】
とある老人ホーム。いまだに美しさを失っていない老婦人アリーに、デュークと名乗る男が優しく声をかける。そんな彼を見つめるアリーの目には、最愛の夫ノアの姿が重なっていた。やがてデュークは、ノートを開いて、アメリカ南部での昔話を語りはじめる。1940年、都会からバカンスにやって来た17歳の令嬢・アリーは、地元の製材所で働く青年ノアと恋に落ちるが、両親に反対されて連れ戻されてしまう。ノアは毎日手紙を書くが、一通の返事もないまま、やがて戦争が始まってしまい…。

<感想>

とってもミラクルラブなお話に、感動はしないまでも心温まる映画。

物語の構成として、現在と過去の話が交差するものとなっている。

認知症の妻に若かりし頃の話を聞かせることによって、記憶が戻ってくれないか?というものだ。

若かりし頃の彼らの出会いは“ナンパ”。ノアがアリーに猛烈に恋をした。そして次第にアリーも!

しかし、ノアとアリーの家柄には大きな隔たりがあり、うまくいかない・・・。

そんな時でもノアは一途に彼女を思い続けるの。そのエネルギーはすごいなぁ~と思った。

アリーに対しては最終の決断はキッチリできたからいいものの、ちょっと責任転嫁しすぎなところに若干の腹立たしさも覚えたりして・・・^_^;

と、波乱万丈な結びつきをした彼ら、子供たちにも恵まれ、幸せな家庭だったのだろう。

そんな彼らに忍び寄ってきた、“老い”。体調不良、認知症。

どこまでも、どんな状態でも“愛”を貫いた彼ら。

最終のエンディングでのシーン。

それは普通に考えれば“ありえない”内容のものだった。ある種、ご都合主義なシーンでもあった。

しかし、強烈なミラクルな愛の結末としは、これはこれで変に納得したりして^_^;

やがて皆に訪れる、“老い”。その時自分たちはどうなってるのかなぁ?

と考えちゃったりもする映画でした。こんなキレイには行かないだろうけど、近いものではありたいかな。