『完全犯罪クラブ』 (2002/米)

★★★★

監督:パペット・シュローダー
出演:サンドラ・ブロック/ベン・チャップリン/ライアン・ゴズリング/

マイケル・ビット/アグネス・ブルックナー 他

【STORY】
断崖に建つ、朽ちかけた古い屋敷。そこは二人の少年の秘密の隠れ家だった。ハイスクールの人気者リチャード(ライアン・ゴズリング)と、クラスメートから敬遠されている冴えないオタク、ジャスティン(マイケル・ピット)。誰一人として、知るものはいなかった。共通点など何もないこの二人が、ある特別な絆で結ばれていることを。学校では口さえきかない彼らが、断崖の隠れ家で練り上げたもの、それは「究極の自由」を手に入れるための、完全犯罪マニュアルだった・・・。

<感想>

この映画の題材は、1924年にシカゴで起きたレオポルドとローブ事件。

この事件をもとにした映画で有名なのが、ヒッチコックの『ロープ』。

今回の映画は学生二人が完全犯罪を行うことで、自分たちの超越性を証明しようとした点以外、ヒッチコックの『ロープ』とは幾分違う。(個人的には『ロープ』が勝ち!!)

 

オープニング映像ではどうなっていくんだろう?と、期待したものの話が進むうち、期待が薄れてきたような。。。

というのも、あまりにも完全犯罪としてはずさん。

計画は良かったが、実際行った行動は、次々警察に証拠として挙げられていくようなもの。

この事件の捜査官キャシー(サンドラ・ブロック)にも過去があり、事件と何らかの関わりがあるのかという気もしたが、あくまで、キャシーのトラウマ的な部分だった。

最後にキャシー自らが学生に発した言葉をきっかけに、自分のトラウマに立ち向かう決心を!!(ネタばれ・・・)

映画の主体が学生なのか、キャシーなのか、どっちつかず。。。

もう少し双方がリンクしていたほうが良かっただろうし、どっちか一本でしっかり作ったほうが良かったような気も・・・。

最終的に中途半端なものとなってるような、な映画でした。そんなにお勧めではないで~す。