『カサンドラ・クロス』 (1976/伊=英)

★★★★★★

監督:ジョージ・P.コスマトス
出演: バート・ランカスター/ソフィア・ローレン/リチャード・ハリス/

マーチン・シーン/O.J.シンプソン 他

【STORY】
3人のテロリストがジュネーブの国際保険機構爆破を試みるが失敗、逆に伝染性の強い細菌を浴びてしまう。生き残った1人が大陸横断列車に潜入し国外脱出を図る。連絡を受けたアメリカ陸軍情報部は、細菌兵器開発の事実を隠すため列車ごと証拠隠滅を画策。偶然乗車していた医者が軍の要請で細菌の拡大を防ごうとするが、彼は列車の行き先に疑問を感じる始める。彼らの行く手には老朽化した鉄橋があった…。

<感想>

なかなかハラハラドキドキするパニック系の作品でした。

伝染病菌保持者が乗った列車の中で巻き起こるパニックもので、列車に場面が移ってからの話の進み具合は良かったのだが、元々の原因となる伝染病への感染を示したオープニングはどうだろう?って感じ…。

何の目的でWHO爆破を試みたのか、彼らは何者なのかはいっさい分からない。

この腑に落ちない状態はエンディングでも感じ、最初と最後でちょっとマイナスだが、全体としてはまあまあ楽しめる作品でした。

伝染病が蔓延している列車なので、乗客を途中下車させれない。

軍が用意した場所は“カサンドラ・クロス”。

そこへ行くための線路は何十年も使っていない廃線を利用しなければならず、また、途中にある朽ちかけた橋は列車の重量に耐えれるかどうかわからない!

乗客たちの伝染病への不安、軍とのやり取りの中で生じる不満、そして対決などが描かれており、なかなか見所満載である。

しかし、この伝染病の治癒方が何だかへぇ?っていう治癒方だったり、オープニング、エンディングへの不満があるため、傑作だとまでは言い切れない内容なのが残念ではある。