『俺たちに明日はない』 (1967/米)
★★★★
監督:アーサー・ペン
出演:ウォーレン・ベイティ/フェイ・ダナウェイ/ジーン・ハックマン/
マイケル・J.ポラードエステル・パーソンズ 他
【STORY】
不況時代のアメリカ30年代に実在した男女二人組の強盗、ボニーとクライドの凄絶な生きざまを描いた、アメリカン・ニューシネマの先駆け的作品。ケチな自動車泥棒だったクライドは、気の強いウェイトレスの娘ボニーと運命的に出会い、コンビを組んで強盗をやりはじめる。二人は順調に犯行を重ねていくが……。
<感想>
これはいったいどこが評価され、アカデミー作品賞にノミネートされたのでしょうか?
まったく理解できない作品でした。
オープニングからして、わからない。家の前で車を物色している者を発見する。
ちょっとイカした感じの男だけど、ただそれだけで、怪しさ満開なのにも関わらず強盗の旅に共に出てしまう。
その後も旅の道連れを何人か作りながらひたすら強盗と殺人の旅である。
いわゆるロードムービーな作りだけど、強盗の旅である…。
そこに何か人間ドラマや、心に残るようなエピソードがあるわけではない。
そんな作品のどこが良かったのだろう?わからない。
不思議なところが、もちろん警察は追いかけるのは当然なのだが、市民の中にたまに協力するような人々もいる。なんでだろう?
この窃盗団は銀行は襲うが個人の金には手は出さないからという、場面があるが、それが影響しているんだろうか?しかし車はバンバン盗むのになぁ。
この部分もわからないところである。
要はこの作品に入り込むことが出来なかった。それが一番大きい。
彼がしている行為を美化しているようにも思うし、彼らがなぜ強盗し続けるのか、理解できないことだらけで、面白くない作品だった。
最後のシーンが有名なようだが、当然と言えば当然の結果のように思うし、突然のエンディングで、ちょっと拍子抜けする。
いくら周りではいい評価がされていても、自分に合うか合わないかで、全く違うものとなるお手本みたいな映画だった。