『1リットルの涙』 (2004/日)

★★★★★

監督:岡村力
出演:大西麻恵/鳥居かほり/芦川よしみ/松金よね子/かとうかずこ 他

【STORY】
亜也は中学3年生の時、突然、脊髄小脳変性症という難病にかかってしまう。反射的にバランスをとり、素早い滑らかな運動をするのに必要な小脳・脳幹・脊髄の神経細胞が変化し、ついには消滅してしまう病で、発症の原因が不明のため治すことができない。それでも亜也は進学校の県立東高校に入学、新しい友達に囲まれて勉学に励んでいた。しかし病は徐々に進行し、亜也はとうとう自力で歩くことすらできなくなってしまう…。

<感想>

以前やってたTVドラマ、全部観てたわけではないのですが、それに興味引かれ、映画版観てみました。

しかし、これは断然ドラマの方が良い出来だったと思います。

主人公の演技は、抜群に映画版の彼女の方がすばらしいものがありますが、内容はドラマ版をもう一度しっかり観たいなぁと思えるような感じでしたね・・・。

この映画版、ひたすら時間軸を追ってるだけというような内容で、あまり感動しない。

何歳のいつ、何歳のいつという具合に、時間の経過に重きを置いている作りで、その時々のことをちょこっとずつ撮ってつなげたような感じで、彼女が病気と闘いながら送る学校生活やら、友情、家族のやり取りが極端に少ない。

その部分をもっとしっかりと描いているドラマの方が内容的に、グッとくるものがありました。

上映時間も2時間を切る短めの映画なんで、時間軸を気にして作ってしまうと、こんな感じになるのかな?

と思いますが、こういった内容の話はもっと深い作りをしてくれた方が、良かったと思います。

家族間のやり取りはその中でもほとんどなく、常にお母さんとだけ。

この部分にももっと力を入れて欲しかったなぁ~と思うし、残念な映画でした。