『依頼人』 (1994/米)

★★★★★★★

監督:ジョエル・シュマッカー
出演:スーザン・サランドン/トミー・リー・ジョーンズ/ブラッド・レンフロ 他

【STORY】
家の近くの森で自殺した男を目撃したことから、11歳の少年マーク・スウェイは、連邦検事官に証言を強要され、マフィアからは命を狙われることになる。自殺した男はある殺人事件の重要な証人だったのだ。「しゃべったら殺される」・・・追いつめられたマークは、家族と自分の安全を考えた末に弁護士を雇おうとするが、所持金はわずかに1ドル。しかし、少年の中に自分と同じ心の傷をみつけた女弁護士レジー・ラブは、彼の依頼を受け難事件に挑むのだが…。

<感想>

冒頭からハラハラドキドキさせてくれる、かなり良いサスペンス作品です。

たまたまある男の自殺を目撃したがために、マフィアから追われもFBIからも証言を強要され、自分もそして家族の命までも狙われてしまう羽目になった、ちょっと生意気なそして頭のいい少年。

そんな彼が助けを求めたのはこれまたわけアリの女弁護士。依頼料はたった1ドル!!

こんな状況で、物語はあれよあれよと進んでいき、随所にハラハラドキドキさせる場面があり、人情味もあふれる作品なので、2時間という時間があっという間にすぎてしまう作品です。

この少年、最初はくそ生意気な感じで、みょ~に頭も切れるしかわいげないなぁ~と思っていたのだが、ラストはやっぱりどこか少年のかわいらしさというものも残っているなぁ~と思える場面もあり、なかなか見所ある演技だったと思う。

スーザン・サランドン、トミー・リー・ジョーンズの2人の掛け合いも見事だったし、役者的にも良いなぁと思った。

ラストも一応ハッピーエンドという形で迎えることが出来たみたいだが、気になるのはこの少年の弟・・・。

自殺現場を目撃したことにより、心を閉ざしてしまった彼がどうなったかが非常に気になって仕方ない。