『インソムニア』 (2002/米)

★★★★

監督:クリストファー・ノーラン
出演:アル・パチーノ/ロビン・ウィリアムズ/ヒラリー・スワンク/

モーラ・ティファニー 他

【STORY】
白夜のアラスカで17歳の少女が殺された。少女は殺害された後、髪を洗われ、爪を切られ、全裸のままゴミ袋に入れられていた、という異常な事件。捜査を担当したのは、ロサンゼルスから来たベテラン警部ウィル・ドーマーと相棒のハップ。ドーマーの見事な洞察力で犯人を追い詰めたが、深い霧のせいでドーマーは誤ってハップを撃ってしまい、その現場を犯人に目撃されてしまう。真実を隠し、捜査を続け、眠れぬ夜を過ごしていたドーマーのもとに、ある日、犯人から脅しともとれる電話が…。

<感想>

最初の殺人事件の被害者の状況からだと、いかにも変質的な犯人で猟奇的なものだと思われたが、そういうお話ではなかった。あくまでドーマーの事件が題材に。

というのは、ドーマーはこの殺人事件の捜査中、誤って、同僚のハップを射殺してしまい、それをあろうことか、その事故を揉み消してしまったのだ!!

しかしこの揉み消しは素人でもわかるような単純なもの。

まさか、同僚がということから厳しくは追及されないドーマー。

しかし、彼はそれが原因で夜眠ることができない。白夜のアラスカも災いし、不眠症(インソムニア)となる。

そんな時、真相を知る犯人から取引の連絡が。。。なんだかんだと言いながら、結局取引に乗るかたちに・・・。

ドーマーは以前にも証拠をねつ造し、犯人を有罪にしたりと、あまりイケてる警部ではない。

捜査を共にする新人刑事のエリーは疑惑を持っており、とうとうある証拠にたどり着く。

そして、物語は最後の結末へと向かうわけだが・・・。

この作品、どの部分も盛り上がりがない。もうひとひねりして欲しかったかも。

あまり、最初の殺人事件がどうでもいいような感じになってくるし、その殺人に施された細工が何を意味するものだったかもわからない。

ロビン・ウィリアムズの犯人役を期待して観たのだが、ちょっと影が薄かったような。。。サスペンスとしてはもうひと頑張り!!って作品。